今回は、テクニカル分析に必要なテクニカル指標のひとつストMACDについて解説していきたいと思います。
MACDについて
MACD(マックディー)はテクニカル分析に用いるテクニカル指標のひとつです。MT4ではオシレーター系のカテゴリ内にMACDは入っています。
MACDは、Moving Average Convergence/Divergence Trading Methodの頭文字をとったもので、翻訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」です。
訳文から分かるようにMACDは移動平均のうちEMA(指数平滑移動平均)を基につくられた指標なのでオシレーター系ではなくテクニカル系だという人もいて、どっちなのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
MT4の分類ではオシレーター系となっているのでここではオシレーター系とさせていただきます。
他にオシレーター系のテクニカル指標としてRSI、DMI等があります。
一方、トレンド系のテクニカル指標は、順ハリ(トレンドに沿ったエントリー)の際に使われるのが一般的です。移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンド等になります。
以下の図は、わたしのMT4にMACDを表示したものです。縦線がMACDで、赤の点線はシグナルを表しています。
ちなみにMACDとシグナルについては以下の通りです。
②シグナル…MACDの移動平均線
MACDをトレードで活用するには
では、実際にMACDをトレードで活用するためにはどうしたらいいのでしょうか。説明していきますね。
ゴールデンクロスとデットクロス
MACDは、MACDとシグナルの2つから成っていましたね。その2本がクロスしたところ(ゴールデンクロス・デッドクロス)でエントリーすることができます。
具体的には以下のとおりです。
①ゴールデンクロス(MACDがシグナルを上抜ける)…『買い』
②デッドクロス(MACDがシグナルを上抜ける)…『売り』
以下MT4でイメージをつかんでみましょう。
ゴールデンクロス後はローソク足の値は上昇し、デッドクロス後はローソク足の値が下降していることがわかるかと思います。
ただ、MACDがシグナルと交差する角度が弱いと、すぐ戻って上昇する力も弱くなるため、交差する角度が浅い場合はエントリーを見送った方がいいと思います。
MACDとシグナルの交差角度が深い場合は、エントリーしてみてもいいですね。
0ラインとの交差でエントリー
Oラインと、MACDまたはシグナルの交差でのエントリーも有効です。
MT4でみてみましょう。
黄色い○をつけた箇所が0ラインと交差したところです。
MACDと0ラインが交差した箇所は、交差した方向にその後ローソク足の値が動いたのが分かると思います。なのでMACDと0ラインの交差は、エントリーする際の判断材料として使えそうですね。
一方、シグナルと0ラインが交差した1箇所は、交差した方向と反対にローソク足は動いていってしまいエントリーはできませんでした。さらに検証が必要ですが、シグナルの動きはMACDに比べ遅いため0ラインで交差した時点ではもう遅かったのかもしれません。
なのでシグナルと0ラインの交差でのエントリーは、見送るかまたはパラメータの数値を変更する等の設定が必要かなと思います。
まとめ
というわけで、今回はMACDについてご紹介しました。
MACDとシグナルの交差したところと、0ラインとMACDが交差したところはエントリーチャンスでしたね。
また、MACDとローソク足の値にダイバージェンスが見られる場合は相場の転換が近いかもというシグナルを読み取ることもできます。
MACDだけではなくボリンジャーバンドや移動平均線等、他のテクニカル指標を組み合わせて確実なトレードを行えるようになるといいですね。