トレードの世界でチャートを見る上でろうそく足は、必須の要素ですが、実はこのろうそく足は相場の動向を見るためのツールとして日本で考えられたもので、それが世界にも広がっていったのです。
ここでは、そのろうそく足はどのようにできているのだろうということを説明してみます。
ロウソク足は太い胴体部分と、上下に伸びるひげから構成されています。
アップトレンドの陽線の場合、本体の太い部分の下端が始値、上端が終値、上のひげが高値、下のヒゲが底値となります。
ダウントレンドの陰線の場合は本体の太い部分の上端が始値、下端終値、上のひげが高値、下のヒゲが底値となります。
1本のろうそく足からも本体の幅やひげの長さ、長いひげの出ている方向により、そのろうそく足における相場の流れを見ることができます。
例えば、ろうそく足の本体の幅が狭くひげが上に長く伸びている場合は価格を上げようという動きはあったものの、それに追従する人が少なく、価格の動きがそれほどなかったことを示しています。
これは、価格が下がる方向で考えている人の方が多いと考えられます。
一方、ろうそく足の本体の幅が狭くひげが下に長く伸びている場合は価格を下げようという動きはあったものの、それに追従する人が少なく、価格の動きがそれほどなかったことを示しています。
これは、価格が上がる方向で考えている人の方が多いと考えられます。
陽線、陰線でひげが全くない場合は、価格が一方向にのみ動いたということで、強いトレンドを示しています。
ろうそく足は、アップトレンドの場合陽線が多く出て、ダウントレンドの場合陰線が多く出ます。
また、始値と終値が同じ価格の場合は、寄引同時線と言って本体に幅のない足となります。これは相場の転機に現れます。
ろうそく足は連続して出ていることが多いですが、足と足の間に隙間ができて飛んでいる場合は、窓が開くと言います。
窓が開いたときは、相場の転機になることが多いです。